和名:ベルツノガエル
英名:Argentine horned Frog
学名:Ceratophrys ornata
- 分布
- アルゼンチン、ウルグアイ、ブラジルの一部で乾燥している地帯
- 生態
- 林床に潜み目の前を通る獲物を捕獲します。オタマジャクシも肉食性です。
- 体長
- 100-125mm
- 解説
- 非常に貪欲で、目の前を通るものならなんでも補食しようとします。
繁殖は、乾燥地帯にいるため雨期の雨が降った後に水たまりで行われます。
体の大きさの割に、後肢が小さくジャンプ力はあまりありません。
- 本種は、クランウェルツノガエルと良く似ています。比較はこちら。
- コメント
- 最近輸入される個体は、繁殖個体でしかもほとんどが、クランウェルツノガエルやアマゾンツノガエルとのハイブリッドです。写真の個体は、約10年ほど前に輸入された個体で、まだ繁殖個体が出回っていない時期のもので数万円もした純粋な個体です。下の写真の個体も、当時ワイルド個体として入荷したものですが、色彩が変わっています。
純血種にしてもハイブリッドにしてもベルツノガエルと言う品種名として考えれば、カワイイので良いのではないでしょうか。
- 飼育は簡単と言われていますが、実は結構難しいです。金魚で育てられるとは考えないで下さい。ショップで売られているときは、小さなプラケースに水と共に入れられていますが、少し大きくなったら砂利や土の入ったケージで飼いましょう。また、餌はピンクマウスが食べられる大きさになったら、ピンクマウスにして成長期にどんどん与えないと、大きくならないばかりか死ぬこともあります。
- 大人になったら、マウスを月に1匹で構いません。かえって餌のやりすぎは、突然死を招きます。
- また、最近の繁殖個体を長期飼育するのは非常に難しいです。これは、商業として成り立たせるために排卵誘発剤を使用して強制的に産み出されたものだからです。産卵は親ガエルにとって非常に体力を使います。通常ならば1年に1度とか数年に1度といった具合に産卵します。つまり、卵を正常に成熟させるために栄養を蓄えているわけです。その時間を与えずに排卵誘発剤を使われるので、産まれてくる卵の生命力は弱くて当然です。
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