トノサマガエルとダルマガエルの自然交雑について

撮影:古川 博郁

 
撮影:古川 博郁

解説
トノサマガエルとダルマ(トウキョウ、ナゴヤ)ガエルは、生息地域が重複しているところがあります。かつて水田が整備される前は、お互いのテリトリーで繁殖時期もずらしていたので交雑も起こらなかったようですが、農業の効率化に伴う整備で繁殖場所が少なくなり、必然的に自然交雑が行われるようになってしまったようです。
上の画像は、ナゴヤダルマガエルと思ったのですが、背面にある小隆条がトノサマガエル並に発達しています。しかし、体系的にはダルマガエルに近いようだし、各々の特徴を持ったカエルと思われるため、自然交雑によるハイブリッドの可能性があるのでここで紹介しました。
下の2枚の画像も一見してナゴヤダルマガエルのようですが、腹面の暗色斑紋が無くトウキョウダルマガエルのようです。しかし、捕獲地がナゴヤダルマガエルとトノサマガエルの分布域であるためこちらも自然交雑によるハイブリッドの可能性があると思います。もしかすると、この地域の個体群の特徴かも知れませんが・・・
このページに資料を提供していただいた古川 博郁さんに感謝をいたします。また、古川さんにメールを送りたい人は、、wakinkometuto@ps.mirai.ne.jpにお願いします。


トノサマガエルのページ

ナゴヤダルマガエルのページ