卵嚢成体(奈良県産)
撮影:立脇 康嗣

雄(和歌山県産)雌(和歌山県産)
撮影:立脇 康嗣

幼生
紀伊半島の幼生(頭部が少し長い)四国剣山の幼生(ヒダの幼生に似ている)

比較
紀伊半島の幼生四国剣山の幼生

和名:オオダイガハラサンショウウオ

英名:Ohdaigahara Salamander
学名:Hynobius boulengeri

分布
奈良県、和歌山県、三重県(鈴鹿山脈を除く)四国、大分県、鹿児島県(南部肝属山地)
生態
標高200〜1750mの山地に分布し、400m以上の高地で、原生林や二次林の渓流付近や山地湿原に多く見られます。繁殖期は4月から5月頃で、渓流中の石の下に透明な長いひも状で、螺旋型の卵嚢を産み付けます。
全長
160-210mm

解説
オオダイガハラサンショウウオは、頭骨の構造や胚の発生過程などの違いから独立の種(Pachpalamius boulengeri)とされたこともあります。
体色は黒褐色で模様はありません。
このサンショウウオは、陸生種なのですが、産卵期以外の秋から春にかけて渓流中に見つけることが出来ます。 幼体は、白い斑紋がでる個体と出ない個体がいます。
九州・四国・近畿の3つの個体群に大別され、形態的にも違いが区別できます。
コメント
カラスの様に全く斑紋がないのが、本種の特徴だそうです。
私の所では紀伊半島の幼体は真っ黒で、四国の幼体はブチと思えるほど白い斑紋だ出ています。
このページに資料を提供していただいた立脇 康嗣さんに感謝をいたします。また、立脇さんにメールを送りたい人は、krhodeus@hotmail.comにお願いします。

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