西日本タイプ(滋賀県産)東日本タイプ(長野県木曽地方産)
撮影:立脇 康嗣

目が大きく突出している。

繁殖期の成体のツメ
前肢雄の後肢雌の後肢

幼生
様々なパターンがある尾ひれの始まる位置に注目前後肢に薄い膜鰭がある

和名:ハコネサンショウウオ

英名:Japanese Clawed Salamander
学名:Onychodactylus japonicus

分布
本州、四国
生態
標高500〜2500mの山地に広く分布しています。繁殖期は、4月下旬から8月上旬が一般的ですが、10月下旬から12月下旬に繁殖する個体も知られています。産卵場所は、渓流源流地域の地下水中なので、卵は滅多に見つかりません。
全長
100-190mm

解説
日本に住んでいるサンショウウオで、ただ1種、肺を持たないサンショウウオ目の仲間です。他の日本産のサンショウウオに比べ、尾が全長の半分以上の長さになっているのが、大きな特徴です。
このサンショウウオは、地温が10度から20度の時が活動に適していて、10度を下回る冬や、20度を超える夏の時期は、温度変化の少ない勇水の奥に入り込んで休眠します。
繁殖期は、雄の前後肢に黒い爪が生じます。幼生は、流水性型をしています。また、繁殖周期が2〜3年といった特殊な形態をとりますが、地下水中という極めて安全な場所なので問題がないようです。
コメント
活動が、地温に左右される種なので、長期飼育は困難だと考えられます。
私も以前、幼生を採集してきて育てたことがありますが、保冷剤で常に水を冷たくして生体まで育て上げましたが、上陸後の温度管理が極めて難しく、夏場に死なせてしまいました。クーラーだけでは冷やし切れませんし、冷蔵庫では冷えすぎると思います。
このページに資料を提供していただいた立脇 康嗣さんに感謝をいたします。また、立脇さんにメールを送りたい人は、krhodeus@hotmail.comにお願いします。



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