ツチガエル雄(左)ヌマガエル(右)ツチガエル雌

背中線のある珍しい個体(宮城県産)

和名:ツチガエル

英名:Wrinkled Frog
学名:Rugosa rugosa
(「皺の多いカエル」の意味)

分布
本州、四国、九州、佐渡島、隠岐、壱岐、五島列島、北海道西南部、伊豆大島、ハワイ
生態
平地から低山地にかけて分布しています。市街地の池から山地の渓流付近、広い河川の川原まで広範囲にいますが、水辺からあまり離れません。繁殖期は5月から9月で、水田や浅い池、沼、溝、用水路、湿原、湿地、河川敷の水たまりなどの、浅い止水や、ゆるい流れで行われます。
体長
成体オス:37-46(平均41)mm
成体メス:44-53(平均50)mm
鳴き声
ギュウ、ギュウ・・・
解説
水辺で普通にみられ、体中が多くのイボに覆われているので、イボガエルとも呼ばれています。また、捕まえるとくさい臭いを出します。
現在の研究では,性染色体と性決定機構の違いによると、5つの地域グループに別れます。そのうち、3つのグループはヒトと同様に性染色体がXX/XY型をもちますが,他の2つはZZ/ZW型で鳥と同じです。同種に異なる2つの性決定機構がある生物は,世界中でこのツチカエルだけと言う貴重な存在です。
かつての分布域である朝鮮半島と中国北東部のツチガエルは、Rugosa emeljanoviとして別種扱いされています。また、ロシア沿岸部では現在生息が確認されていません。
コメント
子供の頃、家の近くの側溝にもいました。ドブだったのですが、このカエルがいたことでドブをドブだと思いませんでした。いつのまにか、そこも埋められていまい、側を通る度にカエルが、どこかに身を隠しているのではないかと探したものです。
このページに資料を提供していただいた立脇 康嗣さんに感謝をいたします。また、立脇さんにメールを送りたい人は、krhodeus@hotmail.comにお願いします。

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