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高地型(ヤマヒキガエル 奥多摩産) |
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変態直後の子ガエル | 少し成長した子ガエル |
撮影:佐久間聡 |
和名:アズマヒキガエル
英名:Eastern-Japanese Common Toad
学名:Bufo japonicus formosus
(「ハンサムなニホンのヒキガエル」の意味)
- 分布
- 北海道南部(函館)、本州東北部(近畿及び山陰まで)、佐渡島、伊豆大島
- 生態
- 海岸付近から2,500mの高山におよぶさまざまな環境に生息している。
- 体長
- 成体オス:43-161(平均121)mm
- 成体メス:53-162(平均126)mm
鳴き声
クゥクゥクゥ、グゥグゥグゥ
- 解説
- 世間では、ガマガエルと呼ばれている大型のカエルで,ニホンヒキガエルの亜種です。体中にいぼがあり、鼓膜の後ろにある耳線からは、毒液を分泌します。
- 産卵期は、地域によって異なりますが2月から7月におよびます。(関東地方は、2−3月)産卵中は、ガマ合戦(八王子の真覚寺の池は、芭蕉も訪れたことのある名所)と呼ばれるほど壮絶な争いが見られます。生み出された卵塊は、5m以上にもなる長いひも状です。
- 変態は、ほぼ同時期にするので産卵場の周りには大量の子ガエルが見られます。この子ガエルは体長が10mmにも満たなく、色もほぼ真っ黒です。写真の個体はやや明るい色をしていますが、ストロボの関係かと思われます。また、親ガエルとはサイズも極端に違うので同種と思われず、知らない人には珍しいカエルに見えるようです。
- 因みに、他のヒキガエルでも同様の子ガエルが見られるので画像だけで種を判別するのは困難です。
- アズマヒキガエルやニホンヒキガエルには、ヤマヒキガエルと呼ばれる高地型が存在しています。これらは高地の渓流に産卵をし、小型で体色も赤みがかったり緑がかったりしているのでナガレヒキガエルに間違われることも多いです。
- コメント
- このページに資料を提供していただいた佐久間 聡さんと「ばいかだ」さんに感謝をいたします。また、佐久間さんにメールを送りたい人は、delias@ss.iij4u.or.jpにお願いします。
- 私が子供の時に、このカエルを捕まえたのは良かったのだけれど、入れ物がなく、ちょうどその時飼っていたトウキョウダルマガエルの水槽に、一時的に入れたことがあります。すると、一晩のうちにトウキョウダルマガエルは、全滅・・・このとき、初めてヒキガエルの毒の強さを知りました。
このカエルを飼うのは、結構大変です。餌食いは良いのですが、活発に歩き回るので、ケージで鼻先を擦りむいてしまいます。庭に繁殖用の池を作り、放し飼いにしましょう。害虫駆除にもなりますよ!
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