海外の蛙

• アマガエル科（Hylidae) アマガエル類は、世界に６５０種程が知られています。特に南アメリカとオーストラリアに種類が豊富です。また、東南アジアやアフリカにはアマガエルの代わりに樹上性の蛙として、アオガエル類とクサガエル類が繁栄しています。
  • アマガエル亜科(Hylinae)（一部画像有り）
  • ツノアマガエル亜科(Hemiphractinae)（一部画像有り）
  • メズサアマガエル亜科(Phyllomedusinae)（一部画像有り）
  • オセアニアアマガエル亜科(Pelodryadinae)（一部画像有り）

• スズガエル科（Discoglossidae) スズガエル科の特徴は、椎骨が後方でへこみ、前方で突出していて、短い丸い舌を持ち、抱接時に雄が雌の後肢の直前を抱きます。
  ５属がいます。
  • スズガエル科（一部画像有り）

• ヒキガエル科（Bufonidae)
  ２５属がいます。
  • ヒキガエル科（一部画像有り）

• ミナミガエル（ユビナガガエル）科（Leptodactylidae) ミナミガエルの仲間は、南米大陸に繁栄しているグループです。よく見かける人気のベルツノガエルはこの仲間です。
  ４亜科約５０属がいます。
  • ツノガエル亜科(Ceratophryinae)（一部画像有り）
  • ミナミガエル亜科(Leptodactylinae)
  • ミズガエル亜科(Telmatobiinae)（一部画像有り）
  • ブラジルガエル亜科(Hylodinae)

• クサガエル科（Hyperoliidae) クサガエル科は、アフリカを代表する蛙で１４属で２００種以上が知られています。
  
  • クサガエル科（一部画像有り）

• ヤドクガエル科（Dendrobatidae) ヤドクガエル科は、中南米の熱帯雨林に分布し、小型で美しい種が多く大部分は毒を持っています。繁殖形態も独特です。
  ６属６０種以上が知られていますが、最近属の変更があったようなので６属以上になっていると思います。
  • ヤドクガエル科（一部画像有り）

• ヒメアマガエル科（Microhylidae) ヒメアマガエル科は、熱帯地方を中心に分布しています。オタマジャクシが、他の科と明瞭に異なります。
  
  • スキアシヒメアマガエル亜科(Scaphiophryninae)（一部画像有り）
  • トマトガエル亜科(Dyscophinae)（一部画像有り）
  • ナゾガエル（クビナガガエル）亜科(Phrynomerinae)（一部画像有り）
  • ヒメアマガエル亜科(Microhylinae)（一部画像有り）
  • パプアヒメアマガエル亜科(Asterophryinae)
  • オセアニアヒメアマガエル亜科(Genyophryninae)
  • フクラガエル亜科(Brevicipitinae)
  • クロヒメアマガエル亜科(Melanobatrachinae)
  • マダガスカルヒメアマガエル亜科(Cophilinae)

• アカガエル科（Ranidae) アカガエル科は、最も普通の蛙で、ヒキガエル科と同様に、世界中に分布しています。６亜科に分類されていますが、世界的に分布しているのはアカガエル亜科だけで、ドロガエル亜科・クチボソガエル亜科・サエズリガエル亜科・アフリカモリガエル亜科はアフリカ大陸に、マダガスカルガエル亜科はマダガスカルに分布しています。
  
  • アカガエル亜科(Raninae)（一部画像有り）
  • マダガスカルガエル亜科(Mantellinae)（一部画像有り）
  • ドロガエル亜科(Petropedetinae)
  • クチボソガエル亜科(Hemisinae)（一部画像あり）
  • サエズリガエル亜科(Arthroleptinae)
  • アフリカモリガエル亜科(Astylosterninae)

• アオガエル科（Rhacophoridae) アオガエル科は、１０属１８６種あり、東南アジアの熱帯雨林を中心に分布しています。泡巣を作って産卵する種が多く、日本のモリアオガエルは、この仲間で最も北に住む蛙です。
  
  • アオガエル科（一部画像有り）

• ピパ（コモリガエル）科（Pipidae) ピパ科は、４属２６種が知られ、アフリカと南アメリカに分布しています。一生を水中で過ごします。また、ピパ属は、背中でオタマジャクシを孵化させることで有名です。
  
  • ピパ（コモリガエル）科（一部画像有り）

• スキアシガエル科（Pelobatinae) スキアシガエル科は、２亜科に分類され、北アメリカ・ヨーロッパの種をスキアシガエル亜科に、東南アジアの種をコノハガエル亜科にまとめられています。
  
  • スキアシガエル亜科(Pelobatinae)（一部画像あり）
  • コノハガエル亜科(Megophryinae)（一部画像有り）

• パセリガエル（ツブガエル）科（Pelodytidae) パセリガエル属１属２種がいます。
  
  • パセリガエル科

• カメガエル科（Myobatrachidae) オーストラリアにのみ分布する蛙です。見た目があまりに蛙離れして、カメに似ているのでカメガエルと呼ばれます。
  ２亜科２０属がいます。
  • カメガエル亜科(Myobatrachinae)
  • ヌマチガエル亜科(Limnodynastinae)

• ウスカワガエル科（Heleophrynidae) ウスカワガエル属(Heleophryne)１属しかいませんが、資料がないため分かりません。
  
  • ウスカワガエル属(Heleophryne)

• セーシェルガエル科（Sooglossidae) セーシェルガエル属(Sooglossus)とシマガエル属(Nesomantis)の２属が知られています。セーシェル諸島に生息し、地上に産卵します。卵から直接、子ガエルとして孵化するものや、孵化した幼生が雌の背中にくっついて餌を食べずに発育して子ガエルになる珍しいカエルです。
  
  • セーシェルガエル属（Sooglossus)

  • シマガエル属(Nesomantis)

• コガネガエル科（Brachycephalidae) コガネガエル科は、ブラジル南東部の山地に生息する小型のカエルです。このカエルは、四肢の指が退化し、鼓膜も見えず鳴嚢もありません。また、背中の皮膚の下に鞍状の骨板があるなど特殊なカエルです。２属２種がいます。
  
  • コガネガエル属(Brachycephalus)
  • プシロフリン属(Psyllophryne)

• ハナガエル科（Rhinodermatidae) ハナガエル科は、ハナガエル属１属が知られています。セーシェルガエルと同様に、地上に卵を産みますが、卵の中で胚が動き出すと、雄が舌で拾って鳴嚢で育てます。やがて、子ガエルとなって口から這い出てくるといった変わった繁殖形態をとるカエルです。有名な、ダーウィンハナガエル（R.darwinii)がいます。
  
  • ハナガエル属（Rhinoderma)

• アベコベガエル科（Pseudidae) アベコベガエル科は、２属４種が知られています。アベコベガエルの名前の由来は、成体が70mmなのに対し、幼生が200mmを越すことによります。
  
  • アベコベガエル属（Pseudis)
  • リサプス属（Lysapsus)

• アマガエルモドキ科（Centrolenidae) アマガエルモドキの仲間は、中南米に分布し、体が透けて内蔵や骨が見えるものが多いです。
  
  • アマガエルモドキ属（Centrolenella)
  • オオアマガエルモドキ属（Centrolene)

• ムカシガエル科（Leiopelmatidae) ムカシガエル科は、ニュージーランドと合衆国のロッキー山脈の一部にのみ生き残った、最も原始的な蛙です。ニュージーランドに住むLeiopelma属は、３種が知られ、骨格や幼生時代の尾を動かす筋肉の痕跡があるなどの原始的な特徴があります。一方、Ascaphus属は、完全水中生活を行いLeiopelma属と全く違った生活様式を持っていますが、原始的な特徴が共通なため同じ科に分類されています。また、Ascaphus属は、その名前が示すように“尾”がありますが、本当の尾ではなく総排出孔が突出したものです。
  
  • ムカシガエル属（Leiopelmatidae)
  • オガエル属（Ascaphus)

• メキシコジムグリガエル科（Rhinophrynidae) メキシコジムグリガエル科は、テキサス南部から中央アメリカにかけて、乾いた草原や砂漠の地中に生活しています。１属１種(R.dorsalis)がいます。
  
  • メキシコジムグリガエル属（Rhinophrynus)

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